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新型エルグランドがレンタカーで借りられる|9月4日から羽田で

持たないカーライフ

新型エルグランドが、2026年7月16日に発売されました。
約16年ぶりのフルモデルチェンジとされています。

価格は X e-4ORCE の6,897,000円から、最上級のVIPが8,698,800円(いずれも税込)。
2026年8月時点の報道によれば、いま契約しても納期の目安は6〜8か月、
手元に届くのは2027年1〜3月頃だといいます。

「じゃあ実際にじっくり乗れるのは1年半後か」と思いながら調べていたら、
案外早く別の入り口が見つかりました。
2026年9月4日から、羽田空港のスカイレンタカーで、
新型エルグランドを車種指定して借りられるそうです。24時間28,600円〜(税込)。

先に書いておくと、僕はまだ新型エルグランドに乗っていません。
これは「借りられるようになる」という予告の記事です。
実際に借りたら、このページに実走レポートを追記します。

そして、調べていく中でいちばん驚いたのは、料金でも装備でもありませんでした。
「エルグランド」という名前で予約できる場所と、実際に来る車が、必ずしも一致しないことです。

買うと2027年。借りれば9月4日

690万円と、6〜8か月

まず、新型エルグランドの価格を並べておきます。

グレード価格(税込)

X e-4ORCE
6,897,000円

G e-4ORCE
7,579,000円

AUTECH LINE e-4ORCE
7,179,700円

AUTECH LINE e-4ORCE “G-spec”
7,784,700円

AUTECH
8,247,800円

VIP
8,698,800円

ステップタイプ X/G
7,146,700円/7,828,700円

ステップタイプ AL/AL “G-spec”
7,429,400円/8,034,400円

日産公式ニュースリリース(2026年7月16日)より。全国希望小売価格・消費税込み。AUTECHのみ8月上旬発売、他は7月16日発売。

2026年8月時点の報道によれば、先行受注は2026年5月下旬から7月中旬までで約6,000台を超え、その内訳はGが約9割、Xが約1割だったとのことです。数字だけ見ると、みんな上のグレードを選んでいる。エルグランドを選ぶ人がこの車に何を求めているのかが、少し透けて見える比率だと思いました。

そして納期です。同じく2026年8月時点の報道によれば、いま契約した場合の目安は6〜8か月、2027年1〜3月頃。ここは日産の公式発表ではなく二次情報なので、実際の納期は販売店に確認してください。

ちなみに競合にあたるアルファード/ヴェルファイアも、新規契約で納期4〜5か月とされ、ハイブリッドは多くの販売店で受注停止状態だと報じられています。ただしこれはメーカーの公式な受注停止告知ではなく、販売店ごとに状況が異なります。要するに、この階層のミニバンは「お金を用意できても、すぐには乗れない」のが今の状態です。

28,600円~と、9月4日

一方で、スカイレンタカーの羽田空港店に「新型エルグランド 車種指定プラン」が登場しました。

貸出期間は2026年9月4日から2027年12月まで。料金は12時間25,300円/24時間28,600円〜(税込)。ETCカードのレンタルもあり、770円/回です。取扱いは現状羽田空港店、東戸塚店のみとなっています。

公式ページのコピーはこうです。

走りを諦めない、大人のためのプレミアムミニバン。

次の週末は、ワンランク上のくつろぎを借りてみませんか?

ひとつ正直に書いておくと、グレードも台数も、公式の予約ページには書かれていません。そこで、別件で羽田空港店に立ち寄ったときに直接聞いてきました。

グレードは「G」でした(2026年8月30日・店舗スタッフに直接確認)。上から2番目、価格でいえば757万9,000円のグレードです。台数については確認できていません。また、これは確認した時点の話なので、今後変わる可能性はあります。

このグレードが分かったことで、あとの比較の見え方がかなり変わります。順に書いていきます。グレードG(店舗で確認)G e-4ORCE 4WD 寒冷地仕様― 装備の公表なしあり(BOSE/プロパイロット2.0/HUD/後席モニター 他)―

スカイのグレードは店舗で確認したもので、公式ページには記載がありません(2026年8月30日時点)。装備(メーカーオプション)については両社とも同条件での確認ができていません。

▶スカイレンタカーで新型エルグランドの空き状況を見る

僕はこの差をどう見ているか

「690万円を出せるようになるまで待つ」ことと、「28,600円で先に確かめる」ことは、対立する選択ではないと思っています。順番の話です。

むしろ僕は、買う前に一度、家族を乗せて一日まるごと使ってみるほうが、判断を間違えにくいと思っています。ディーラーの試乗で分かるのは走り出しの印象までで、後席に人を乗せて高速に乗って、荷物を積んで、夕方に疲れた状態で帰ってくる——そこまでやって初めて見えるものがあります。

僕自身は、CX-5を新車410万円で買って、4年後に170万円で手放しました。差額は280万円です。あのとき、買う前に丸一日借りていたら結論が変わったかというと、正直分かりません。ただ、確かめる手段があるのに使わなかったのは事実でした。

買うか借りるかの判断軸そのものは、別の記事で整理しています。
→ 車は買うべきか、借りるべきか|判断軸の整理

日産レンタカーで「エルグランド」を予約すると、先代が来ます

「エルグランド レンタカー」で調べると、まず日産レンタカーに行き着く

ここからが、この記事でいちばん書きたかったところです。

新型エルグランドに乗ってみたいと思った人が最初にやることは、たぶん「エルグランド レンタカー」と検索することです。そして日産の車なんだから日産レンタカーで借りられるはずだ、と考える。ごく自然な発想だと思います。

実際、日産レンタカーの車種ラインアップには「W6 エルグランド」というクラスが存在します。名前がちゃんとあるので、当然そこで予約しようとします。

僕もそう思って車両詳細ページを開きました。そこで諸元表を見て、あれ、と思いました。

諸元を並べたら、5項目すべてが先代でした

項目日産レンタカー「E52エルグランド」
新型エルグランド(NE53)
乗車定員8名7名
排気量2488cc1.498L(発電専用)
駆動方式FFまたは4WDe-4ORCE(4WD)のみ
燃費10.0km/L(WLTC)16.8km/L
全長×全幅×全高4,965×1,850×1,815mm4,995×1,895×1,970mm
(プロパイロット2.0装備車は全高1,970mm)

日産レンタカー「W6 エルグランド」車両詳細ページと、日産公式諸元表(新型NE53)の比較。2026年8月時点。

5項目すべてが先代E52と一致し、新型とは1つも一致しません。新型は全グレード7名乗車、発電専用の1.5L、e-4ORCEの4WDのみです。8名乗車で2488ccでFF設定がある時点で、これは先代の諸元です。

つまり、日産レンタカーの車両ページに掲載されているエルグランドは、諸元で見るかぎり先代です。主張はここまでにしておきます。全国のどこにも新型が1台もない、という意味ではありません。僕が確認できたのは、公表されている諸元が先代のものだった、という一点だけです。

そもそも日産レンタカーは、車種を指定できない場合あり

さらに、車両詳細ページにはこう書かれています。

※記載されている車両名は、料金クラスの目安として掲載しております。店舗によってはご用意できない車両もありますので、ご了承ください。

出典:日産レンタカー 車両詳細ページ https://nissan-rentacar.com/car/types/W/detail/M353(2026年8月時点)

つまり「W6 エルグランド」はクラス名であって、車種の保証ではありません。利用者は「エルグランド」を予約しているつもりでも、実際には「W6」というクラスを予約している、というのが正確な理解です。極端に言えば、そもそもエルグランドが来る保証すらない。

これは日産レンタカーが何か隠しているという話ではありません。レンタカー業界では車種ではなくクラスで貸すのが標準的なやり方で、日産レンタカーはむしろその注記を車両ページに明記しています。書いてあることを書いてある通りに読めば分かる、というだけの話です。ただ、「エルグランド」という車名がそのままクラス名になっていると、車種指定だと受け取ってしまう。僕はそこが引っかかりました。

この記事で言いたいのは、日産レンタカーが悪いということではなく、「エルグランドに乗りたい」という目的で予約先を選ぶなら、見るべき場所が違う、ということです。人数を運ぶためにミニバンクラスを押さえたいなら、クラス指定は合理的な仕組みです。目的が違うだけです。

しかも、先代のほうが高い(※)

料金も並べておきます。日産レンタカーの「W6 エルグランド」は、24時間で31,020円(一般料金・税込)。スカイで新型を借りると28,600円〜。この数字の上では、新型のほうが2,400円ほど安いことになります。

※スカイは「28,600円〜」という表記なので、日程によってはこれより高くなります。下限同士の比較である点はご了承ください。

ただ、ここはフェアに書いておきます。
日産レンタカーには会員料金があり、会員なら24時間21,714円(税込)です。
価格だけを見れば、先代のほうがはっきり安い。
ただ、その値段で来る車は新型ではない、というのがこの節の話です。

安いほうを選ぶのは何も悪くありません。
僕が言いたいのは、その2つは違う買い物だということだけです。

では、新型はどこにあるのか

調べていくと、もうひとつ見つかりました。日産レンタリース埼玉が、2026年7月29日の告知で新型エルグランドのレンタルを案内しています。

大宮・熊谷・所沢の3店舗で、県内配車に対応。車両はG e-4ORCE 4WD 寒冷地仕様、塗色はプリズムホワイト、内装は紫檀-シタン-。料金は24時間35,000円(税込)のみで、6時間・12時間の設定はありません。そして予約は電話のみです。

告知にはこうも書かれていました。「台数が少ない為、また大好評頂いている為、ご予約の日程に余裕を持ってご予約下さい」。

ここは慎重に書きます。日産の販社で新型エルグランドのレンタルを公表しているのを、僕が確認できたのは埼玉だけでした。全国の販社を網羅して調べたわけではないので、他にもあるかもしれません。お住まいの地域の日産販売会社に直接聞いてみる価値はあると思います。

つまり、新型を借りる方法は現時点で少なくとも2つある。Webで車種を指定して予約できるか、電話で在庫を確認するか。この差が、思ったより大きい。

Webで新型を指名できるのは、いまのところスカイだけ

3つを並べて比べる

スカイレンタカー 羽田空港店日産レンタリース埼玉日産レンタカー全国「W6 エルグランド」
車両新型(NE53)車種指定プラン新型 G e-4ORCE 4WD 寒冷地仕様諸元上は先代E52(車種の保証なし)
グレード・装備G e-4ORCE公表あり(BOSE/プロパイロット2.0/HUD/後席モニター 他)
12時間25,300円設定なし24,970円(一般)/17,479円(会員)
24時間28,600円〜35,000円31,020円(一般)/21,714円(会員)
予約方法Webで車種指定電話のみWeb(クラス指定)
受け取り羽田空港埼玉県内3店舗(県内配車可)全国
貸出2026年9月4日から2026年7月29日告知時点で貸出中

各社公式サイトの掲載内容より(2026年8月時点・税込)。日産レンタカー全国の車両は諸元比較にもとづく判断です。

グレードは同じでした。違うのは装備です

数字としては、35,000円 − 28,600円 = 6,400円。スカイのほうが安く見えます。

この記事を書き始めた時点では、この差額を出すことをためらっていました。スカイのグレードが分からなかったからです。下のグレードなら安くて当然で、比べる意味がない。

ところが、店舗で聞いたらどちらも「G」でした。埼玉の車両も G e-4ORCE 4WD 寒冷地仕様。ベースは同じグレードです。つまり6,400円という差額は、まったくの見せかけではないということになります。

ただし、まだ但し書きが要ります。埼玉の個体はメーカーオプションがほぼ全部付いています。Bose Premium Sound System、高遮音ガラス、プロパイロット2.0、プロパイロット リモートパーキング、ヘッドアップディスプレイ、シートバックパーソナルリヤモニター、クリアビューパッケージ、ツインガラスルーフ。BOSEも後席モニターも、Gでは標準ではなくメーカーオプションです。素のGよりかなり上の仕様ということになります。

対してスカイは装備を公表していません。Gであることは分かりましたが、何が付いているかは当日まで分かりません。

だから、いまの時点で言えるのはここまでです。車としての土台は同じG。差額6,400円は「装備が分かっているかどうか」の差だと考えるのが、いちばん実態に近いと思います。埼玉には何が体験できるか予約前に分かるという安心があり、スカイにはWebで車種指定できて、12時間の設定があって、羽田空港で受け取れるという強みがある。やはり、何を優先するかの話です。

そのうえで、ひとつだけ限定を明文で書いておきます。「新型エルグランドを借りられるのはスカイだけ」ではありません。正しくは、車種指定プランとしてWebで予約できるのは、僕が確認できた範囲ではスカイだけ、です。

車種を指定して予約できるのが、このプランの一番の価値だと思っています。

▶SKY羽田空港で新型エルグランドを車種指定で予約する

空港で借りられる、ということの意味

羽田空港で受け取れる、というのは思っているより効きます。
出張・帰省・旅行で降りたその足で、そのまま乗れる。
埼玉の3店舗は県内配車に対応していますが、空港店はありません。

そして首都圏在住の人にとっても、羽田は電車一本で行ける場所であることが多い。
「空港=遠出のときだけ」ではなく、単純に取りに行きやすいレンタカー拠点として使えます。

実用的なところをもうひとつ。ETCカードのレンタルが770円/回で用意されています。
ミニバンを借りる目的はたいてい高速移動なので、
自前のETCカードを持っていない人にはここが地味に重要です。

スカイレンタカーそのものの評価は、別の記事にまとめています。 
▶スカイレンタカーの評価|なぜ安い?個性派車種を本気でレビューした結論

実は、同じスカイレンタカーにアルファード/ヴェルファイアもあります

スカイレンタカーには、アルファード/ヴェルファイアの車種指定プランもあります。
24時間22,000円〜。(短い時間も選べます)
新型エルグランドは28,600円〜なので、差は6,600円です。

この記事を最初に書いたとき、僕はこの6,600円を
「2列目が確実に独立していることへの対価」だと説明していました。
何名乗りか公表されておらず、2列目がベンチシートの可能性が残ると考えていたからです。

その前提が消えました。店舗で確認したところ、7人乗りでした(2026年8月30日)。
7人乗りということは、2列目は独立した2席です。
新型エルグランドも全グレード7名。
つまり、どちらも2列目は独立2席で、ここに差はありません。

元の説明は成り立たなくなったので、書き直します。

人を乗せて運ぶことが目的なら、こちらでいいと思います。
2列目は独立しているし、6,600円安い。実績も情報量も比べものにならないほど多い。
ここを曖昧にしても誰の得にもならないので、はっきり書きます。

では、6,600円は何に払うのか。「読めること」だと思います。

エルグランドのほうは、車種が確定します。
借りられるのはGで、
2列目のゼログラビティシートもオットマンもデュアルリクライニングも全グレード共通。
予約した時点で、どんな座り心地が待っているかが分かります。

対してアルファード/ヴェルファイアのプランは、その名のとおり2車種の枠です。
兄弟車ですが、内外装の意匠は違います。
グレードも公表されていません。読めない部分が残ります。

そしてもうひとつ。新型エルグランドは2026年7月16日発売です。
いま契約しても納車は2027年。買った人でさえ、まだほとんど乗っていない。
アルファード/ヴェルファイアはすでに街にいくらでも走っていて、いつでも借りられます。

だから僕の結論はこうなります。目的が「移動」なら、安いほうで十分です。
目的が
「この車に乗ってみたい」「何が来るか分かったうえで予約したい」
なら、6,600円を足す意味があります。

どちらもスカイなので、
僕はどちらを選んでもらっても構いません。
目的で選んでください。

ひとつ補足を。
スカイのアルファード/ヴェルファイアは、30系と40系で予約の入口が分かれています。
ここで比べているのは40系のほうです。
新型が話題になっている車では、先代と現行が同じ名前で並んでいることがあります。
この記事の前半で、日産レンタカーの「エルグランド」が諸元上は先代だったという話を書きました。同じことが、どの車種でも起こり得ます。予約する前に、世代の表記を見てください。

▶40アルファード/ヴェルファイアの空車を確認してみる

12時間を選ぶ理由がない

差は3,300円

スカイレンタカーの新型エルグランド 車種指定プランは、12時間25,300円/24時間28,600円〜。その差は3,300円です。12時間に対して24時間は約13%増し。借りられる時間が倍になるのに、値段は13%しか上がりません。

12時間で借りるとしたら、羽田を朝10時に出て、夜10時までに返す一日になります。帰りの渋滞を計算に入れると、行き先はかなり絞られます。僕はまだこの車で走っていないので、道路がどうだったという話は書けません。書けるのは料金表から読めることだけですが、それだけでも12時間を選ぶ理由は見つけにくいと思います。

スカイの料金は、いつもこの形をしている

車種プラン短時間24時間差額24時間の割増率
新型エルグランド(羽田空港店)
12時間 25,300円~28,600円〜3,300円約13%
ランドクルーザー”FJ”(羽田空港店)
8時間 31,900円~38,500円~6,600円約21%

スカイレンタカーの車種指定プラン(2026年8月時点・税込)。短時間プランは割高で、24時間が実質の標準価格になっています。

同じ羽田空港店で扱っているランドクルーザー”FJ”の車種指定プランも、8時間31,900円に対して24時間38,500円。短時間のほうが時間あたりでは明らかに割高で、24時間が標準価格になっています。

これで2例目です。スカイの車種指定プランは、24時間で借りるのが前提の値付けなのだと思います。短時間プランは「どうしても半日しか使えない人向けの逃げ道」くらいに考えておくのがちょうどいい気がします。

24時間なら何ができるか

24時間の使い方として効率がいいのは、前日の夜に借りて、翌日の夜に返すパターンだと思います。夜のうちに車を手元に置いておけば、翌朝は自分の家から動き出せます。

朝の出発時間を自分で決められるというのは、ミニバンではとくに効きます。子どもを乗せる、親を乗せる、という使い方だと、集合時間はだいたい読めません。「10時に羽田で受け取り」という縛りが消えるだけで、一日の設計がかなり楽になるはずです。こういう使い方ができそうだ、というのは僕の推論で、実際に借りて確かめたわけではありません。それでも、料金差3,300円で選べるなら、僕は24時間を選ぶと思います。

24時間プランの空き日程をカレンダーで確認する

どんな車か ─ 後席から見る

ここから先は、まだ乗っていない僕が、公式の諸元表とプレスリリースを読んで書いています。
乗り味の話は書けません。書けるのは数字と、そこから想像できることだけです。

型式は「NE53」です

新型エルグランドの車名型式はニッサン 6AA-NE53です。メディアで「E53」と書かれているのを見かけますが、あれは略称で、公式の諸元表の表記はNE53。エンジン型式はZR15DDTe-YM52-MM45と記載されています。

細かい話です。ただ、諸元表を実際に開いた人と、記事を読んで書いた人とで、ここが分かれます。僕は前者でいたいので、書いておきます。

項目数値
車名型式ニッサン 6AA-NE53
全長×全幅×全高4,995×1,895×1,970mm(プロパイロット2.0非装備車は全高1,975mm)
室内寸法(長×幅×高)3,165×1,730×1,315mm(ツインガラスルーフ装備車は1,310mm)
ホイールベース/トレッド前後3,000mm/1,640・1,640mm
最低地上高165mm
最小回転半径5.8m
乗車定員全グレード7名
車両重量X 2,430/G 2,440/VIP 2,510kg
エンジン(発電専用)DOHC水冷直列3気筒 1.498L・圧縮比13.0・140PS/5,000rpm・228N·m/3,600rpm
モーター前 YM52 205PS・330N·m/後 MM45 136PS・195N·m
駆動方式全グレード e-4ORCE(電動4WD)。2WD・純ガソリンの設定なし/第3世代e-POWER
使用燃料/タンク容量無鉛レギュラーガソリン/67L
燃費(WLTCモード)16.8km/L(市街地15.2/郊外17.8/高速16.9)
タイヤ/サスペンション235/60R18 103H/前ストラット・後マルチリンク
ブレーキ前後ベンチレーテッドディスク

日産公式諸元表より(2026年8月時点)。ステップタイプのAUTECH LINE系のみ全長5,020mm。

全長5m・全幅1,895mm・2.4トン超で、最小回転半径5.8m。数字だけ見ると、思ったより取り回しは悪くなさそうです。ただし1,895mmの全幅は、都内の機械式駐車場だとまず入りません。借りるときに一番気をつけるのは、行き先の駐車場です。

2列目の設計が、この車の主題です

プレスリリースを読んでいて、日産がどこに力を入れたかははっきり分かりました。2列目です。

シートは全席ゼログラビティシート。素材は「テーラーフィット™」と呼ばれています。2列目については公式に「大人でも寝返りを打てるほどの十分な幅広さ」という表現が使われていました。

そしてオットマンは、助手席と2列目左右の3席で同時に使えます。3人が同時に脚を伸ばせる、というのは地味にすごいと思います。ミニバンのオットマンは「2列目の一方だけ」という設計も珍しくないので、ここは差が出るところです。

もうひとつが2列目のデュアルリクライニング。シートバックの上部だけを起こしたり倒したりできます。頭だけ起こして、モニターやスマホを見られる。完全に寝る姿勢だと画面が見づらい、という現実的な問題への答えです。

3列目はマルチアップシートで、前方・後方の2カ所に跳ね上げて格納できます。室内はシアターレイアウトで、1列目から3列目にかけてアイポイントが上がっていく設計。アクティブ・ノイズ・コントロールが世界初のロードノイズ低減に対応したとも書かれていました。

乗り降りまわりでは、スライドドアのハーフオープン機能、乗降用の大型グリップ、低床ステップ。狭い駐車場と、子ども・高齢者の乗降を両方考えると、ハーフオープンは効きます。

荷室について、公式に「7名が乗車の状態で、機内持ち込みサイズのスーツケースを7個積載可能」と書かれていました。7人乗って7個。これは空港で借りる車としてはかなり大事な数字です。

それから定員の話を明示しておきます。新型エルグランドは全グレード7名です。VIPだけ定員が違うという情報を見かけることがありますが、それは先代(E52)の話です。2列4人乗りのVIPは先代のもので、新型では設定がありません。

機能内容どんなときに効くか
3席同時オットマン助手席+2列目左右の3席で同時使用可能大人3人を同時に「乗せてもらう側」にできる
2列目デュアルリクライニングシートバック上部のみ倒せる寝た姿勢のまま頭だけ起こしてモニター・スマホを見る
ハーフオープン機能スライドドアを途中まで開けられる狭い駐車場での乗降、子ども・高齢者の乗り降り
マルチアップシート(3列目)前方・後方2カ所に跳ね上げ格納人数と荷物のバランスをその場で組み替える

日産公式プレスリリースの記載をもとに整理(2026年8月時点)。

同じ「新型エルグランド」でも、グレードで別物です

ここがこの記事でいちばん書いておきたいところです。スカイで借りられるのが「G」だと分かったので、ここから具体的に書けます。

まず付いてこないものがはっきりします。15.6インチの後席専用モニター(ルーフ取付)、プレミアムナッパレザー、ルーフ左右の読書灯、路面投影のウェルカムイルミネーション。これらはVIP専用なので、Gには付きません。ここを期待して予約すると、確実にがっかりします。

次に個体次第のもの。BOSE® 22スピーカー、シートバックパーソナルリヤモニター、プロパイロット2.0。いずれもGではメーカーオプションなので、付いている個体と付いていない個体があります。スカイは装備を公表していないため、ここは当日まで分かりません。

そして、いちばん大事なところ。2列目の「寝られる」部分は、全グレード共通です。ゼログラビティシート、大人でも寝返りを打てる幅、3席同時に使えるオットマン、頭だけ起こせるデュアルリクライニング、3列目のマルチアップシート。これらはGでもVIPでも同じものが付いています。

つまり、後席に人を乗せたくて借りるなら、Gで十分に目的は果たせます。Gで足りないのは、映像と内装の質感の部分です。座り心地そのものは、グレードで削られていません。これは予約前に知っておく価値があると思います。

なお、スカイ羽田空港店で借りられるのはGです。VIPではありません。この章はあくまで「同じ車名でも上と下でここまで違う」という話として読んでください。VIPが借りられる、という話ではありません。も書かれていませんでした。台数についても記載がありません。別件でスカイの店舗に行く予定があるので、そのときに聞いてみようと思います。分かったら、この記事に追記します。

VIPだけ、別の車です

最上級グレードのVIPは8,698,800円。専用装備として、15.6インチ後席専用モニター、プレミアムナッパレザー(グレーステッチ・キルティング)、ルーフ左右の読書灯、ELGRAND VIPロゴを路面に投影するウェルカムイルミネーション、ロングステップ&ステップイルミネーションが挙げられています。

面白いのはここからで、VIPだけ燃費表示が「—」になっています。諸元表を見ていて、ここで手が止まりました。同じ車なのに、VIPだけ燃費の欄が空欄になっている。登録の区分が違うから(持込み登録でNMC扱い)、という理由でした。

なお、スカイがどのグレードを用意するかは公表されていません。VIPが借りられる、という話ではないので、そこは誤解のないように書いておきます。

690万円の車なのに、燃料代はGR86より安い

カタログ燃費はWLTCモードで16.8km/L(市街地15.2/郊外17.8/高速16.9)。
そして使用燃料は無鉛レギュラーガソリンです。タンク容量は67L。

2026年8月3日時点の資源エネルギー庁の調査では、レギュラーの全国平均は170.1円/L。この数字で計算してみます。

300km ÷ 16.8km/L = 約17.9L。17.9L × 170.1円 = 約3,040円300km走って、燃料代は約3,000円という計算になります。

比較のために自分の実費を出しておくと、僕がGR86(AT)を24時間借りたときは、215km走ってハイオク19.59L・3,976円(203円/L)でした。

690万円の大型ミニバンのほうが、GR86より燃料代が安い。レンタカーは満タン返しなので、これは借りる側の財布に直接効きます。

※上記はカタログ値(WLTCモード)からの計算です。実際に走ったらどうなるかは、借りてから追記します。

僕が一度だけ知っている、後席という体験

以前、トヨタ・グランエース Premiumの後席に乗る機会がありました。

そのときに書いた記事を読み返すと、第一印象は「新幹線のグランクラスに近い」でした。
電動でリクライニングして脚も伸ばせます。
振動も抑えられていて、長時間乗っていても疲れが少ない。
「親を乗せてあげたい」と素直に思いました。
この車は、運転よりも「乗せてもらう」側の体験が圧倒的です。

グランエース Premiumは全長5,300×全幅1,970×全高1,990mm、6人乗り、2・3列目にオットマン付き、新車価格672万円。そして2025年6月に国内販売が終了してしまいました。

新型エルグランドの2列目は、
大人でも寝返りを打てる幅、3席同時に使えるオットマン、頭だけ起こせるデュアルリクライニング。諸元とプレスリリースを読むかぎり、
目指しているのはあのときの体験だと思います。
グランエースはもう買えません。
その受け皿を探している人にとって、この車はそれに限りなく近づいてくれることと願っています。

誰に向いているか/向いていないか

向いていると思う人

1. 買う気で、商談まで進んでいる人。
690万円と、納期6〜8か月。
これを決める前に、28,600円で家族を乗せて一日使ってみる。
試乗の30分では、3列目に人を乗せた状態の車内は分かりません。
分かるのは運転席の座り心地だけです。

2. 親を乗せる予定がある人。
低床ステップ、大型グリップ、スライドドアのハーフオープン、そしてゼログラビティシート。
グランエースの後席で「親を乗せてあげたい」と思ったのと同じ方向の設計だと思います。

3. グランエースの受け皿を探している人。
2025年6月に国内販売終了。
あの体験に近いものを、いま日本で新車から選ぼうとすると選択肢は多くありません。

4. 年に数回しかミニバンが要らない人。
年3回なら、28,600円×3回で85,800円。
これが維持費と比べてどうかという計算は、別の記事でやりました

5. 羽田発着の旅行・帰省で人数が多い人。
7人乗って機内持ち込みサイズのスーツケース7個、と公式に書かれています。
空港で借りる車としては、この一行が効きます。

向いていないと思う人

1. 全幅1,895mmが入らない駐車場を使う人。
機械式は基本的に入りません。行き先の駐車場を先に調べたほうがいいと思います。

2. 短時間だけ使いたい人。
12時間25,300円は、24時間28,600円と比べると割に合いにくい値付けです。

3. 羽田まで出るのが遠い人。
車種指定プランは現状羽田空港店のみです。
埼玉方面なら、日産レンタリース埼玉(大宮・熊谷・所沢)で
新型を24時間35,000円・電話予約で借りられます。

4. 移動が目的の人。
人数を運ぶのが目的なら、
同じスカイのアルファード/ヴェルファイア(40系)が24時間22,000円〜です。
6,600円安い。そしてこちらも7人乗り=2列目は独立2席です(店舗で確認しました)。
「2列目が独立しているか」では、もう選び分けられません。
移動が目的なら、安いほうでいいと思います。

5. 運転そのものを楽しみたい人。
2.4トンの大型ミニバンに、
GR86やシビックType Rと同じ楽しさを求めるのは筋が違うと思います。
この車の主題は後席です。
運転を楽しみたい日は、車種指定で借りられる別の車を選んだほうが満足度は高いはずです。

連休や週末は早めに埋まりやすいので、日程が決まっているなら先に押さえるのが安全だと思います。

▶羽田空港店の新型エルグランドを見る

僕はどっちか

僕は非保有で、いま買う予定はありません。
ただ、この車は一度後席に座ってみたいので24時間レンタルの予約を取りました。
借りたら、後席から書きます。

出口

借りて確かめる人へ

2026年9月4日から、スカイレンタカー羽田空港店。
24時間28,600円〜、ETCカードは770円/回です。
予約の空き状況はリンクから確認できます。
日程が決まっていないなら、まずカレンダーだけ眺めてみるのでも十分だと思います。

▶新型エルグランドの空車を確認してみる ▶40アルファード/ヴェルファイアの空車を確認してみる ▶30アルファードの空車を確認してみる

待つと決めた人へ

2026年8月時点の報道によれば、新型エルグランドの納期は6〜8か月。
注文しても、手元に来るのは2027年に入ってからという見込みのようです。
この待つ期間をどう設計するかが、このサイトの主題です。

僕はCX-5を410万円で買って、4年後に170万円で売りました。240万円。
その経験があるので、「欲しい」と「いま買う」の間に一段挟むことを勧めています。
判断の軸は車は買うべきか、借りるべきかに、
買う前にやることは新車購入で後悔する5パターンと、買う前にやる3ステップにまとめました。

いま乗っている車をどうするか

乗り換えを考えているなら、先に今の車の値段だけ知っておくと、話が具体的になります。
下取り額が想像と違うことは、わりとよくあります。急いで売る必要はありません。
数字を1個持っておく、というだけの話です。

▶いま乗っている車の買取価格を調べてみる

同じ型の記事

「まだ乗っていないけれど借りられる車」は他にもあります。
シビックType R(FL5)
新型プレリュード
ランドクルーザー”FJ”
どれも同じ考え方で書いています。

スカイレンタカーそのものについては
この記事
で、車種指定で借りられる車の一覧は
こちらのカタログ記事
にまとめています。

よくある質問

新型エルグランドはレンタカーで借りられますか?

2026年9月4日から、スカイレンタカー羽田空港店で「新型エルグランド 車種指定プラン」の貸出が始まります(12時間25,300円/24時間28,600円〜・税込、2027年12月まで)。また日産レンタリース埼玉(大宮・熊谷・所沢)が2026年7月29日に新型のレンタルを告知しており、こちらは24時間35,000円・電話予約のみです。

日産レンタカーで「エルグランド」を予約すれば新型が来ますか?

日産レンタカーの全国サイトに掲載されている「W6 エルグランド」は、諸元を見るかぎり先代(E52)です。定員8名、2488cc、FF設定あり、10.0km/L、4,965×1,850×1,815mm。新型の諸元と一致する項目がありません。さらに日産レンタカーは車両ページに「記載されている車両名は、料金クラスの目安として掲載しております」と明記しており、車種は保証されていません。新型に乗ることが目的なら、車種指定プランを選ぶ必要があります。

新型エルグランドを車種指定で借りられるのはスカイレンタカーだけですか?

僕が確認できた範囲では、Webで車種を指定して予約できるのはスカイレンタカー羽田空港店だけでした。ただし日産レンタリース埼玉でも新型を借りられます(電話予約)。全国の販社をすべて調べたわけではないので、他にもある可能性はあります。

▶新型エルグランドの空車を確認してみる

アルファードとどちらを借りるべきですか?

スカイのアルファードは24時間22,000円〜で、新型エルグランド(28,600円〜)より6,600円安いです。どちらも7人乗りで、2列目は独立した2席です(アルファードの定員は2026年8月30日に羽田空港店で確認)。つまりシート形状では選び分けられません。移動が目的ならアルファードで十分だと思います。差額6,600円は、2026年7月に出たばかりで、買ってもまだ手元に届いていない車に、いま乗れることへの対価だと考えるのが実態に近いです。

▶40アルファード/ヴェルファイアの空車を確認してみる ▶30アルファードの空車を確認してみる

燃費と燃料代はどのくらいですか?

カタログ値(WLTCモード)は16.8km/L、使用燃料は無鉛レギュラーガソリン、タンク容量67Lです。レギュラー全国平均170.1円/L(2026年8月3日・資源エネルギー庁)で計算すると、300km走って約18L・約3,000円。レンタカーは満タン返しなので、この数字はそのまま自分の負担になります。

※カタログ値からの計算です。実際の燃費は借りてから追記します。

まとめ

買うと690万円と2027年。借りると28,600円と9月4日。これがこの記事の全部です。

そして、日産レンタカーで「エルグランド」を予約しても、来るのは諸元上は先代です。これは日産レンタカーが悪いという話ではなく、レンタカーは車種ではなくクラスで貸すのが標準だからです。新型に乗ることが目的なら、見る場所が違う、というだけの話だと思っています。

くり返しますが、僕はまだ新型エルグランドに乗っていません。ここに書いたのは、公式の諸元表とプレスリリースと、各社の料金表から読み取れることだけです。借りたら、後席から書きます。この記事に追記します。

持てるようになるまでの時間は、待つだけの時間じゃない。28,600円で一日借りて、家族を乗せて、後席に座ってみる。それをやってから690万円を決めても、遅くはないと思っています。

※掲載の料金・スペック・プラン情報は記事作成時点のものです。最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。

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