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車なし北海道4泊5日の総費用ぜんぶ公開|帰りのPeachで学んだこと

帰りのフライトが激混んでて不快だった 体験レビュー

「帰りのPeachは、ほぼ満席でした」——前回のエスコン編の最後に、そう予告しました。今回はその答え合わせです。

車を持たない僕が、LCCと鉄道と徒歩、そして1日だけのレンタカーで巡った北海道4泊5日。
この帰路編が、連載「持たないカーライフ実践編|北海道旅行記」の最終回です。
旅の総費用126,296円の内訳をぜんぶ公開しつつ、
ほぼ満席のLCCで新千歳から成田へ飛んで感じた
「帰りの飛行機は、アップグレードした方がいい」という話を、実体験のまま書きます。

安く旅を組み立てるのが好きな方にも、
「LCCの帰り便ってつらいのかな」と気になっている方にも、判断材料になれば嬉しいです。

結論:帰りのPeachはほぼ満席。そして車なし北海道4泊5日は約12.6万円でした

まず、この記事に来てくださった方の疑問に先に答えます。

  • 車なし北海道4泊5日、総費用はいくら?126,296円(約12.6万円)でした。
    フライト往復・宿4泊・食費込みです。内訳の全公開表は記事後半にあります。
  • 帰りのPeach(新千歳→成田)はどうだった? → 運航は定刻通りで正確でした。
    ただ、機内はほぼ満席。約2時間のフライトは、正直つらかったです。
  • また同じ旅をするなら? → 行きはLCCでいい。
    でも帰りの飛行機はアップグレードすると思います。理由は本文で詳しく書きます。

ここまでの連載を未読の方のために、あらすじを1行ずつ。

そして本記事が、最終回の⑤帰路編です。5日目の朝、札幌のホテルを出るところから始めます。

最終日、札幌から新千歳空港へ——ここで失敗しました

最終日の朝。ホテルJALシティ札幌 中島公園をチェックアウトして、
地下鉄南北線の中島公園駅からさっぽろ駅へ向かいました。
ここで最初の誤算です。平日朝の地下鉄は、通勤ラッシュの真っただ中でした。
スーツケースを抱えた旅行者にとって、満員の車内はなかなかの肩身の狭さです。
旅の間ずっと「余白」を楽しんできたのに、
最終日の朝だけ、札幌で働く方々の日常のど真ん中に割り込んでしまった格好でした。

札幌駅に着いても、混雑は続きます。
新千歳空港行きの快速エアポートも人でいっぱいでした。
僕は指定席(Uシート)を取っていたので座れましたが、
これは本当に取っておいてよかったと思います。
ただし注意点がひとつ。快速エアポートの指定席は、すぐ満席になります。
「空港に着いてから買えばいいや」ではなく、乗る便を決めたら早めに押さえるのがおすすめです。

この日の空港アクセスの実費は、
地下鉄(中島公園→さっぽろ)+快速エアポート指定席(札幌→新千歳空港)
合計2,440円でした。

そして、これは僕が今回使わなかった選択肢なのですが、
調べてみると
すすきのから新千歳空港へは空港連絡バスが出ていて、乗り換えなしで1,500円とのこと。
中島公園からすすきのは地下鉄で1駅・歩ける距離です。
僕は使っていませんが、大きな荷物を持って朝のラッシュに揉まれた身としては、
次に行くならこちらにすると思います。
座ったまま空港に着けるのは、最終日の体力温存として大きいはずです。

新千歳空港には余裕を持って到着。
搭乗までの小休止に、空港でソフトクリームを1個(600円)。
北海道の空港は、売店を眺めて歩くだけでも楽しい場所です。
旅の最後に、ここでちゃんとひと息つけたのはよかったなと思います。

Peach搭乗記:ほぼ満席のA320で新千歳から成田へ

搭乗したのはPeachの新千歳→成田便、11:50発です。
まず料金から。今回の支払総額は15,110円でした。内訳はこちらです。

項目金額
フライト料金(取扱料金4,500円を含む)11,750円
受託手荷物(20kg×1個)2,000円
座席指定800円
その他(予約時の手数料など)560円
支払総額15,110円

※2026年時点の僕の予約実績です。差額の560円は予約時の手数料などと思われますが、明細が手元に残っておらず正確な項目名は分かりません。運賃・手数料は時期や予約方法で変わります。

先に、Peachへの敬意として書いておきたいことがあります。
この日の運航は正確でした。定刻通りに離陸し、着陸は予定より5分早い13:30。
荷物を預けて、時間通りに運んでもらって、この価格。
LCCが「やる」と言っていることは、きちんと果たされていました。
ここは間違いなく評価すべき点です。

そのうえで、機内の話です。
機材はA320、3席+3席の配列。そしてほぼ満席でした。
座席間隔が詰まったLCCの機内が満席になると、肘も足も置き場の選択肢がなくなります。
隣の方の体臭と話し声が、僕にはきつかった。約2時間のフライトは、正直つらかったです。

誤解のないように書いておくと、これは隣に座った方が悪いという話ではありません。
満席のLCCでは、隣に誰が座るかは選べない——それだけの話です。
密な座席で満席という条件がそろえば、におい・声・振動といった他人の気配は、
どうしても互いの領域に入ってきます。
誰が隣でも起こりうる、構造の問題。いわば「隣席ガチャ」で、
当たり外れを引く確率は搭乗率が上がるほど高くなる。
今回の僕は、その構造を身をもって学んだ、ということです。

往路Springとの対比——LCCの快適さは搭乗率で決まる

ここで思い出すのが、往路です。
①函館編で書いた通り、往路はSpring(春秋航空日本)の成田→函館便で19,100円。
機内はかなり空いていて、3席並びを一人で独占
窓の外を眺めて、うとうとして、快適そのものでした。

同じLCC、同じA320。それなのに、体験はここまで違いました。

項目往路(Spring)
復路(Peach)
区間成田→函館新千歳→成田
支払総額19,100円15,110円
機材A320(3+3列)A320(3+3列)
混み具合(僕の搭乗時)かなり空席・3席独占ほぼ満席
体感快適そのもの正直つらかった

面白いのは、高かったのは快適だった往路の方だという点です。
約4,000円高い方が快適だったのではなく、空いていた方が快適だった。
つまり、快適さを決めたのは運賃ではなく搭乗率でした。
運賃表のどこにも「快適さ」は書いていません。
同じ料金を払っても、隣が空席なら天国寄り、満席なら我慢比べ。
②移動編で「LCCの快適さは混雑次第。詳しくは帰路編で」と書いた伏線は、これが答えです。

だからといって、LCCが悪いという話ではまったくありません。
座席を密にして、サービスを削ぎ落として、その分を価格で返す。
あの安さは緻密な設計の成果で、実際、往路の僕はその恩恵を全身で受け取りました。
ただ、満席時の快適性は最初から割り切られている
その割り切りを理解した上で、いつ乗り、いつ乗らないかを選ぶのは、こちらの仕事です。

帰路はアップグレードした方が、旅の満足感がより良く残る

そこで、この連載でいちばん書きたかった話をします。

行きの飛行機と帰りの飛行機では、乗っている人間が違います。
行きの僕は元気で、これから始まる旅への期待感で満ちていました。
多少窮屈でも「これも旅のうち」と笑えます。
でも帰りの僕は、4泊5日分の疲れを抱えていました。
函館を歩き、積丹でハンドルを握り、エスコンで昼ビールを飲んだ、心地よくも確かな疲労。
そこに満席のLCCの2時間は、なかなか堪えました。

象徴的なことに、この日の僕には機体の写真を撮る余裕すらありませんでした
旅の記録を書くと決めていたのに、です。
手元に残っていたのは、飛行中に窓から撮った、翼端にPeachのロゴが写った1枚だけ。
ブログを書く人間が撮影を忘れるくらい、心の余白がなくなっていた——この連載でずっと「余白こそ贅沢」と書いてきた僕が、最後の最後で余白を失っていたわけです。

旅の記憶は、思っている以上に「最後」に引っ張られます。
4泊5日がどれだけ良くても、締めくくりのフライトがつらいと、
旅全体の後味がそこで上書きされてしまう。これは、もったいない。

持たない暮らしをしていると、「安く済ませること」自体が目的化しそうになる瞬間があります。
でも、持たない暮らし=常に一番安い選択が正解、ではありません。
車を持たないことで浮いたお金は、我慢のためではなく、効かせたい場面で使うためにある。
そして「疲れて帰る飛行機」は、僕にとってまさにその場面でした。

だから、結論はこうです。
次回の帰路は、ANAやJALの上位クラス(プレミアムクラスなど)にすると思います。
余裕があれば往路も。旅行はケチらないほうが、より良い思い出になる
これが、ほぼ満席のPeachが僕に教えてくれたことでした。

参考までに、帰路の快適性を買う選択肢を段階別に整理しておきます。
いずれも僕はまだ利用していない、一般情報としての目安です。

選択肢何が変わるか費用感の目安
LCCのまま座席指定を工夫(前方・足元広めの席など)乗り降りや足元は改善。ただし隣席は選べないまま+数百円〜数千円
大手航空会社の普通席(ANA・JALなど)座席間隔や手荷物込み運賃、欠航時の振替などの安心感。新千歳からは羽田着が中心LCC+数千円〜
大手の上位クラス(ANAプレミアムクラス・JALファーストクラスなど)広い座席・軽食など。疲れた帰路の回復時間になる普通席+1万円前後〜

※2026年7月時点で調べた一般的な目安です。料金は時期・路線・便により大きく変動します。最新の各社公式情報をご確認ください。

「車を持たないことで浮いたお金を、どこに効かせるか」。この判断軸の考え方は、車は買うべきか借りるべきか——こちらの記事で詳しく書いています。

車なし北海道4泊5日、総費用ぜんぶ公開

それでは、連載の締めくくりとして、旅の総費用を全公開します。各行の詳細は、それぞれの記事にすべて書いてあります。

行程内容実費詳しくはこの記事
①函館編
往路フライト(Spring)+函館1泊2日の全費用33,640円函館編を読む
②移動編
特急北斗で函館→札幌ほか12,380円移動編を読む
札幌の宿
ホテルJALシティ札幌 中島公園(3泊・朝食付き)33,000円(②に別掲)
③積丹編
レンタカー1日(車種指定なし→RAV4)+積丹ドライブ約10,500円積丹編を読む
④エスコン編
エスコンフィールド往復+現地費用5,310円エスコン編を読む
その他の食費・雑費
積丹のうに丼5,016円+移動日の夕食 約4,000円+味噌ラーメン1,300円+晩酌(コンビニ・3日分)3,000円13,316円本記事で公開
⑤帰路編
空港アクセス2,440円+Peach15,110円+ソフトクリーム600円18,150円本記事
総計車なし北海道4泊5日126,296円

※各記事に載せた実費+フライト・宿+把握できている食費の合計です。細かな飲食・雑費で含まれていないものもあります。

夕食や晩酌などの食費も、思い出せる範囲でぜんぶ入れました。
積丹の島武意海岸で食べたうに丼(5,016円)も
札幌の味噌ラーメン(1,300円)も
コンビニで買った晩酌(3日分で3,000円)も
込みで、この金額です。うに丼が旅の食費の中で堂々の最高額ですが、
あれは払う価値がありました。

切り口を変えて眺めると、この旅の構造が見えてきます。
フライト往復が34,210円、宿4泊が38,670円。
つまり「移動と寝床」で約7.3万円、5日間の現地費用は食費込みで約5.3万円
現地でお金がかかっていないのは、我慢したからではなく、
レンタカーを積丹の1日だけに絞った設計が効いているからです。
5日間車を借りっぱなしにすれば、
レンタカー代・ガソリン代・駐車場代で現地費用は倍以上に膨らんでいたはずです。

この総額は、車を持つ暮らしの「約2か月分」です

そして、この総費用表を眺めながら、どうしても思い出してほしいことがあります。
マイカーを持つと、旅をしなくても、これに近い規模のお金が毎月のように出ていく
ということです。

僕がかつてCX-5を所有していた頃、
維持費(保険・駐車場・税金・メンテナンス)に車両の値下がり分を合わせると、
月々の負担はざっくり8万円規模でした。

所有非所有
燃料代¥ –使った分だけ
駐車場代¥ 5,000ほぼ0
車両代¥ 60,000使った分だけ
自動車保険¥ 3,0000
自動車税(月割)¥ 3,7500
車検代(月割)¥ 5,0000
各オイル代(月割)¥ 2,5000
タイヤ代(月割)¥ 6,0000
月額費用合計¥ 85,25085,000より圧倒的に安い!!


詳しくはこちらの記事も読んでみてください。
▶CX-5を4年所有して280万円失った話|マツダ車オーナーが「持たない」に転換した理由

つまり今回の旅の総額126,296円は、車を持つ暮らしの、だいたい2か月分
閑散期とはいえ、うに丼を食べて、
ブランコ付きのボックスで昼からビールを飲んで、
朝食付きのホテルに4泊した「贅沢寄り」の旅が、その2か月分で収まる計算です。

しかも、前の章で書いた
「帰路のアップグレード」を実行して移動のグレードを上げたとしても
だいたい3か月分もあれば、十分に届きそうです。
車を手放すだけで、年に数回、このレベルの旅ができる余力が生まれる。
そう考えると、持たない方が、よっぽど人生を楽しめるなというのが、僕の実感です。

僕は、人生を楽しむために、
クルマは「所有」ではなく「必要なときに、良いものを借りる」という選択をしました。
今回の4泊5日は、その選択の答え合わせでもありました。参考にしてもらえたら嬉しいです。

その1日だけのレンタカーは、③積丹編で書いた通り、
たびらいの車種指定なしプラン(8,756円)で借りました。
何が来るかは当日のお楽しみ——僕の場合はRAV4が来ました。
「借りる日だけ借りる」旅を組むなら、
料金比較のしやすさも含めて使いやすいサービスです。

▶たびらいレンタカーで料金をみてみる

宿は、札幌3泊をホテルJALシティ札幌 中島公園(朝食付きで1泊11,000円)にまとめました。連泊で拠点を固定すると、荷物の移動がなくなって旅の余白が増えます。

札幌の宿探しはこちらからも比較できます。

▶JALでの旅 札幌小樽のフリープランを調べてみる

航空券とのセットやモデルコースを見てから考えたい方はこちらも活用してみてはいかがでしょうか?

連載を締めくくる——余白こそ贅沢、だった

5日間を振り返ると、思い出すのは観光名所より「余白」の時間です。

函館では、駅のホームでぼーっと列車を眺めて風に当たりました。
特急北斗では、うたた寝と紅茶で4時間超をまるごと味わいました。
積丹では、旅で唯一ハンドルを握って、RAV4で海沿いを走りました。
エスコンでは、寝坊して、散歩して、昼からビールを飲みました。

運転したのは5日のうち、積丹の1日だけ。残りの4日間、
僕は駐車場を探さず
渋滞に苛立たず
帰りの運転を気にせずビールを飲めました。
この身軽さこそ、車を持たない旅のいちばんの取り分だと思います。

そして最終日、ほぼ満席のPeachで学んだのは、その取り分の使い方でした。
持たないことは、我慢ではありません。
賢く締めて、効かせたいところに使う。
帰りの飛行機は、僕にとって「効かせたいところ」でした。
次の旅では、浮いたお金で帰路の快適さを買います。それが、この連載の結論です。

ちなみに「持たない暮らし」を始める最初の一歩は、
いま持っている愛車の価値を知ることだと僕は思っています。
その手順はこちらの記事にまとめてあります。

まとめ:車なし北海道旅行記、完結です

最後に、この記事の要点を4つだけ。

  • 車なし北海道4泊5日の総費用は126,296円(約12.6万円)。レンタカーを1日に絞る設計で、現地費用は食費込みで約5.3万円に収まりました。
  • LCCの快適さは運賃ではなく搭乗率で決まります。往路のSpringは3席独占で快適そのもの、復路のPeachはほぼ満席で正直つらかった——同じA320でも体験は別物でした。運航そのものは、どちらも正確でした。
  • 帰りの飛行機は、アップグレードする価値があります。行きは元気、帰りは疲れている。旅の最後の記憶を守るお金は、ケチらないほうがより良い思い出になります。
  • この旅の総額は、車を持つ暮らしの約2か月分。移動をグレードアップしても3か月分。クルマは所有せず、必要なときに良いものを借りる——僕はこちらの方が、人生を楽しめると思っています。

📖 連載「持たないカーライフ実践編|北海道旅行記」全5回・完結

4泊5日、読んでくださってありがとうございました。車を持たなくても、旅はこんなに成り立つし、こんなに残る。それを確かめられた5日間でした。

さて——次は、どこへ行こうか。

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