EVは環境に優しい。
静かで速くて未来的。
ここまで聞くと
「次はEVかな」
と思う人も多いと思います。
僕自身もそうでした。
ただ──
購入という視点で見たとき、
どうしても気になったことがあります。
リセール(値落ち)です。
ガソリン車でも値落ちはあります。
でもEVは「その比ではない」
と言われることが多い。
実際どうなのか?
大衆EVから夢のスーパーカーEVまで、
代表車種で比較してみました。
なお今回の比較は、
僕自身がカーシェア・試乗・中古市場調査を通じて
価格推移を追ってきたデータをベースに整理しています。
リセールまで含めて見たとき、
EVという選択があなたにとって
本当に合理的なのか。
判断材料のひとつとして
読んでいただけたら嬉しいです。
EV車は値落ちするの?結論:想像以上に蒸発します
まずは結果からご覧ください。
| 車種 | 新車価格 | 中古価格 | リセール損失額 |
|---|---|---|---|
|
ポルシェ タイカン |
¥14,530,000 〜 ¥31,440,000 | ¥6,160,000 〜 ¥23,930,000 | ¥25,280,000 |
|
BMW i8 |
¥21,350,000 〜 ¥23,120,000 | ¥5,680,000 〜 ¥14,100,000 | ¥17,440,000 |
|
日産 リーフ |
¥4,081,000 〜 ¥5,834,000 | ¥678,000 〜 ¥5,058,000 | ¥5,156,000 |
|
ヒョンデ IONIQ5 |
¥5,490,000 〜 ¥8,910,000 | ¥2,250,000 〜 ¥4,800,000 | ¥6,660,000 |
|
BMW i3 |
¥5,050,000 〜 ¥6,100,000 | ¥690,000 〜 ¥3,505,000 | ¥5,410,000 |
※価格は市場流通レンジ目安。最大値落ち額=新車最高価格 − 中古最安価格。
表を見てまず感じたのはこれでした。
「思っていたより落ちる」どころか
「想像以上に蒸発する」
「資産が消える」レベル
です。
最大で2,500万円以上の資産が蒸発するケースも確認できました。
なぜここまで蒸発するのか?
構造を分解していきます。
ポルシェ タイカン
新車価格帯は約1,400万円〜3,000万円超。
それが中古市場では
600万円台〜2,000万円前後まで落ちている個体もある。
最大落差は2,500万円級。
「夢の車」ほど、持った瞬間に現実が始まる。
そう感じざるを得ない数字でした。
BMW i8
未来的デザインと希少性で人気のi8。
ただしリセールを見ると、
新車2,000万円クラス
→ 中古500万円台まで落ちる個体も存在。
さらに維持費・修理費・保険料を考えると、
中古で買っても安いとは言い切れない
という難しさも見えてきます。
日産リーフ
もっとも身近なEVの代表格。
ただし値落ちは非常に大きく、
新車400万円〜500万円台
→ 中古70万円台まで落ちる個体も。
補助金の影響や技術進化の速さが
中古価格を押し下げている側面もあります。
BMW i3 / IONIQ5
初期EV(BMW i3)や先進EV(IONIQ 5)も同様です。
- 技術更新が早い
- 航続距離が伸び続ける
- リセール損失のスピードは素早く化学反応レベルで蒸発する
- 中古はバッテリー劣化不安(→交換は高額 100万円オーバーコース)
つまり
1. 新車は速攻でお金が溶ける(ほぼ未使用でもわずか1年で半額が溶けたというケースも)
2. 中古になるほど
「古さ」が可視化されやすいし後から維持費が重くのしかかる。
ガソリン車以上に
時間経過が価値に直撃します。
なぜEVはここまで値落ちが大きいのか?
主な要因は3つです。
① 技術進化が速すぎる
- 航続距離
- 充電速度
- 電池性能
スマホに近い速度で進化するため、
旧型は一気に古く見える。
② 補助金で新車価格が歪む
補助金込み価格で売られた車は、
中古市場ではその恩恵が消える。
結果として価格差が拡大する。
③ バッテリー不安
- 劣化
- 交換費用(ひと声、100万~150万円程度はすると言われています。)
- 寿命不透明
中古購入の心理的ハードルが高い。
じゃあ中古EVでは?→“合理的”だが万能ではない
中古EVは確かに「かなり」割安です。
初期値落ちを回避できる。
ただし同時に、ここを押さえておいて欲しいんです。
- 保証残存
- 電池状態
- 売却時価格
という別のリスクを背負う。
ガソリン車以上に、”見えない費用”の恐怖が顕著なんです。
そして残った選択肢が「持たない」だった
ここで僕の結論です。
EVは──
所有するより、体験する方が合理的。
持たない選択のメリット
- 値落ちゼロ
- 維持費ゼロ
- 故障リスクゼロ
- 最新EVに乗り続けられる
カーシェアやレンタルなら、
「EVの美味しい部分だけ抽出して利用」
できます。
持たない > 中古 > 新車 という順序
今回の比較で見えた構造は、非常にシンプルでした。
”爆弾がどこにあるか”だけを見ると、答えはこうなります。
1. 持たないEV(爆弾なし) → 金銭リスク最小、体験価値最大、維持費ゼロ
2. 中古EV → 初期損失回避、ただし維持費リスク大(→バッテリーなど高額部品交換が爆弾)
3. 新車EV → 初期投資&値落ち最大(→お金が蒸発)
EVが悪いわけではありません。
EVは素晴らしい乗り物です。
静かで速く、未来を感じる。
だからこそ思います。
持たない方が楽しい。
まとめ
EVは買うな、とは言いません。
ただ──
持つかどうかは、
一度立ち止まって考えてもいいと思います。
リセールまで含めて見たとき、
選択肢は「所有」だけではありません。
それが今回の調査で見えた現実でした。
ここまで読んで、
「値落ち」以外にも
EVの負担って意外と多いな、と感じた方もいるかもしれません。
実はEVは、お金だけでなく
時間や行動の自由も静かに奪っていきます。
充電待ち・充電場所・予定の縛り。
そのリアルな体験については、
こちらの記事で詳しく書いています。
そしてEVは、
持たなくても楽しめます。
今回のリセール比較は、
「EVはダメ」という話ではありません。
持ち方を間違えると、しんどくなる。
ただそれだけです。
そしてもう一つ。
今回の比較で見えた結論は、
非常にシンプルでした。
持たない > 中古 > 新車
EVは、所有するより
体験する方が楽しい。
そういう時代に入ってきているのかもしれません。


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