EVは「電池に気を遣う乗り物」であることは、もう有名な話です。
各メーカーで様々なEVが出そろってきました。
もう少し分解すると、EVは結局のところ、
- 充電時間
- 航続距離
この2つのバランスが崩れた瞬間に、途端に“お荷物”と化します。
僕も、EVが出たばかりのころに大失敗をしました。
それでも、世の中のEV化の流れは止められません。
その一方で、充電と航続距離の問題は今も残ったままです。
だからこそ今回は、僕の失敗談を交えながら、EVという乗り物の現実について少し話してみようと思います。
失敗談① 初代リーフ編
初期型リーフの初期モデルは、2026年1月29日現在では、最安で10万円で売られているようです。
(▶Yahoo! 自動車より参照)
そこまでいかなくても、30万円以下で売られている個体も多くあります。
想像以上に安くないでしょうか?
でも、これにはちゃんと理由があります。
それだけ「欲しい」という人間に対して車が余っている。
そういう状況とも言えます。
そしてそれは、たぶん正しいんです。
答えは、航続距離だと思っています
初代リーフの最大の弱点は、航続距離です。
僕も以前、この初期型リーフに何度か乗ったことがあります。
そのとき衝撃だったのが、
100kmほど走っただけで、電池の残量がほぼなくなってしまったことでした。
EVに乗るときに知っておかなければならない現実は、ここです。
「思ったより走らない」は、普通に起こります。
充電には2種類あることすら、誰も教えてくれなかった

そしてEVには、充電の種類があります。
- 200Vの普通充電
- 急速充電
これ、今なら常識かもしれません。
でも初期のころって、違いをはっきり分からなかった。誰も教えてくれなかったんです。
借りただけの人間には特に。
見分け方はいろいろありますが、ざっくり言うとこうです。
- ケーブルが細くて軽い → 200V
- ケーブルが太くて重くて設備も大きい → 急速
この違いを知らないと、普通に詰みます。
「1時間で終わるだろう」が、何も進んでいなかった

僕も当時、打合せが1時間で終わって、
「充電も終わったかな」
と思って車に戻ったことがありました。
ところが。
一切進捗していない。
そうです。
200V仕様は、満充電までに8時間かかるんです。
「あ、ここは遅い方だったか」
そのとき初めて理解しました。
急速充電スポットに行ったら、最後の罠が待っていた

焦ってナビで「急速充電スポット検索」を押すと、
高速道路のSAに急速充電器がある、と車が言うんです。
「ここで充電できる」
そう信じて、電池ほぼカラの状態で高速に乗りました。
そしてSAに到着。
助かった、と思って急速充電器の前に立つと…
画面にこう出ました。
「カードを入れてください」
は?
カード?
なんの?
結論|カードがない状態で借りると、本当に終わる
そうなんです。
急速充電には、充電用のカードが必要だったんです。
詰みました。
ここで動けなくなりました。
EVって容赦ないんです。
電池が切れたら、うんともすんとも言わない。
止まったら終わりです。
僕の場合は、本当に運が良かっただけでした。
SAの受付のコンシェルジュさんに頼み込んで、
高速道路の管理業者さんにダメもとで電話をしてもらって、
事情を説明して。
その日だけ、特例的に助けてもらえたんです。
ある意味、奇跡でした。
電話の向こうで、悪いことをしているみたいに問い詰められた

でもその場では、色々聞かれました。
「なんでカードも持っていないんですか?」
「この車は誰のものなんですか?」
「車検証の写しを預けてください」
「名義が違う理由は?」
悪いことをしているみたいに問い詰められて、
肩身の狭い思いをしながら、命からがら帰った。
あのときの感覚を、僕は今でも覚えています。
初代リーフが安い理由は、ここに全部詰まっている
初代リーフの初期モデルは、だいたい120kmほどしか航続できない。
中古になれば、電池もへたっているでしょう。
100km走れるかも怪しい。
だからこそ、あの価格になる。
EVは未来の乗り物です。
でも同時に、電池に気を遣えない人間には、簡単に牙をむく乗り物でもあります。
失敗談② EKクロスEV編
EKクロスEVも、軽自動車とは思えないほど力強く走ってくれます。
しかも無音です。
アクセルを踏んだ瞬間にスッと前に出るあの感覚は、
ガソリン車ではなかなか味わえません。
デザインも相まって、未来の乗り物に乗っているような高揚感があります。
間違いなく、この車はいい車です。
だからこそ僕は、こう思います。
買うかどうかは、一度借りて使ってみてから決めたほうがいい。
航続距離が短いと「時間」が削られる
EKクロスEVも航続距離は短いです。
エアコンを使っている状況では、新車であっても100km足らずで、
「そろそろ充電してください」
というメッセージが出始めます。
僕の場合は、70kmほどでこれが出始めたのを覚えています。
大阪府の北端から南端まで。
それくらいの距離でした。
充電中の1時間は、ただの浪費になることがある

ここで問題になるのは距離じゃありません。
充電スポットを探す時間。
そこまで行く時間。
充電を待つ時間。
全部ひっくるめて、時間が削られます。
急速充電であっても、結局トータルで1時間は失います。
その日は暑い日でした。
たまたまディーラーが見つかったので、
コーヒーを飲みながら待つことはできました。
でも、やっぱり退屈なんです。
別にその店の車を買いに来た客じゃない。
ただ充電を借りに来ただけ。
そこで過ごす1時間は、休憩というより、
浪費(無駄遣いのほう)
でした。
前半結論|EVが自由になるには条件がある(電池の現実)
ここまで読んで、
「じゃあEVって結局どういう乗り物なのか?」
と思った人もいると思います。
結論を言います。
EVは、未来の乗り物である前に、
電池に縛られる乗り物です。
航続距離と充電時間。
この2つのバランスが崩れた瞬間に、EVは途端に不自由になります。
もちろん、条件が揃えばEVは最高です。
でも条件が崩れた瞬間に牙をむく。
僕はそれを身をもって知りました。
充電しないEVが最強じゃないか?(現実解の話)
じゃあ、こう思う人もいるはずです。
「充電しないEVだったら最高じゃね?」
はい。
僕もそう思います。
その矛盾を埋める選択肢として、今の時代はかなり現実的な答えがあります。
- e-Power
- PHEV
- HEV
僕はこの中で、ノートとアウトランダーは実際に使ったことがあります。
だから今回は「充電の観点」から話してみます。
e-Powerは「充電しないEV」に一番近い
ノートe-Powerは、エンジンが発電してモーターを駆動します。
つまり、
走りはモーターなのに、充電は不要
です。
これはかなりこの問いに近い乗り物だと思います。
PHEVは“自由”と“重さ”を両方持つ
アウトランダーのようなPHEVは、燃料を入れれば遠くまで走れます。
ただ、充電容量がなくなると燃費は悪くなり、
エコカーではなく、エゴカーに化けます。
それでも、
- 街ではEV
- 遠出は燃料で逃げられる
ストレス少なく行動範囲を広げられる乗り物であることは間違いありません。
HEVはすでに「バランスの答え」として成熟している
一般的なHEVは車種も豊富で、選択肢も多い。
今の時代では、バランスの取れた良い乗り物として認知されていると思います。
まとめ|電池の制約を知れば失敗は減らせる
EVは未来です。
でも電池の制約も現実です。
だからこそ、e-PowerやPHEV、HEVのような
「バランスを取りにいった電動車」が今はちょうどいい。
振り切るより、生活に合わせる。
そのほうが失敗しにくい時代なのだと思います。


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