車好きの世界では、よくこう言われます。
「リセールが良い車なら損しない」
「値落ちしない車を買えば実質タダ」
「ランクルは資産になる」
確かに、そういう車は存在します。
そして僕自身も、リセールの良い車を持っていたことがあります。
たとえばR34スカイライン。僕の元愛車です。(実車)
2026年2月現在調べ。僕が買った20年前の3倍以上の値段で取引されています。驚愕です。
(▶Yahoo! 自動車より参照)
今でもふと、もう一度乗りたいなと思う瞬間があるのですが もう一般人の僕には、簡単に手が届かない車になってしまいました。
手放したことを一瞬だけ後悔することもあります。
車好きなら、この感覚は分かると思います。
でも――
ここで一つ、聞きたいことがあります。
あなたの車、思ったより高く売れたはずなのに、
お金がそんなに残った感覚がない。
そんな経験はありませんか?
「損してないはずなのに、なぜか増えていない」
「結局、何に消えたんだろう」
あの感覚です。
結論から言います。
それは、見えていない費用が引かれているからです。
車の損得は、
「いくらで買って、いくらで売れたか」だけでは決まりません。
税金。保険。車検。整備。駐車場。ローン金利。
そういう“確実に消えていくお金”を全部払ったあとに、
最後にあなたの手元にいくら残ったのか。
本質はそこです。
でも不思議なことに、
この視点をちゃんと教えてくれる人間を僕は見たことがありません。
だからこの記事では、
「リセールが良い車=得」という幻想を、
“最後に残る金”という視点で解体していきます。
リセールが良くても「残るお金」は別!
まずは、リセールの一番良いと言われるランドクルーザー300で試算した表を見てください。
(※)転売目的での極端なものではなく普通に使った場合を前提にしています。
ランクルでさえ、仮に納期待ち最小限で正規価格で手に入ったとして。
5年ローンでも、3年ローンでも。
月々の支払い積み上げを薄めても、
売却益をかなり強気に見積もったとしても――
ユーザーの収支は結局、赤字になってしまうんです。
つまり、
リセールが良い車=得ではありません。
「残る金」は別問題です。
※ちなみに、納期最小限でランクル300を手に入れるには、プレ値で買う必要があり現実的ではありません。参考までに
なぜ赤字になるのか?→A)見えていない費用が引かれている
なぜこんなことが起きるのか。
答えはシンプルです。
車の損得は、
「いくらで買って、いくらで売れたか」だけでは決まりません。
その間に、見えていない費用が確実に引かれているからです。(特に青枠の部分)
自動車税。任意保険。車検。整備。消耗品。駐車場代。燃料代。
そしてローンを組めば金利も乗ります。
こういうお金は、売却価格の話では回収できません。
しれっと月々の支払いに紛れているので、
人は「払っている感覚」を失いやすい。
でも現実には、毎月確実に現金が減っています。
リセールが良い車というのは、出口(売る瞬間)が強い車です。
ただし――
出口に辿り着くまでの間に、入口からずっとお金が漏れている。
だから最後に残るのは、
「高く売れた」という満足感ではなく、
思ったより減っている現金です。
これが、リセール神話の正体です。
得した気分だけが残って、実は現金は残りません。
リセール神話が危険なのは、「損してない気がする」からです
ここまで数字を見れば、
「リセールが良い車=得」ではないことは分かると思います。
それでも、この神話はなかなか消えません。
理由はシンプルで、
リセールが良い車は損が見えにくくなるからです。
たとえばこういう言葉をよく見ます。
「値落ちしないなら実質タダ」
「いざとなったら売れる」
「資産みたいなもの」
確かに、出口(売る瞬間)が強い車は存在します。
でも現実には、出口に辿り着くまでの間に、
入口からずっとお金が漏れています。
桁が変わるくらいに価格が化けるのなら話は変わりますが、未来のことは誰にも解らないのでこの話もあまり現実的ではないでしょう。
税金、保険、車検、整備、駐車場、燃料代。
ローンを組めば金利も乗ります。
こういう費用は、売却価格の話では回収できません。
それでも人が安心してしまうのは、
「高く売れる」という一点が強すぎるからです。
損している最中なのに、
損していない気がしてしまう。
これがリセール神話の一番怖いところです。
車の損得は、差額ではなく総額です。
最後に残るのは、
「高く売れた」という満足感ではなく、
思ったより減っている現金です。
だからこそ、リセールの話をするなら、
「残るお金」まで見ないといけません。
じゃあ結局、車を買っていいのはどんなときか?
ここまで読んで、
「じゃあ車を買うのは全部ダメなのか?」
と思ったかもしれません。
そういう話ではありません。
車が好きで、お金を払ってでも乗りたい車がある。
その気持ち自体は否定できません。僕もその気持ちはあります。
問題は、判断基準がズレることです。
リセールが良いかどうかは、
車を買う理由にはなりません。
あくまで「結果としてそうだった」というだけです。
車を買っていいのは、
残るお金が減ることを理解した上で、それでも無理なく払えるとき
そう決めた方が良いでしょう。
生活費が苦しくなる。
貯金が削れて困る。
不安が増える。
そういう状態で車を持つと、
車は自由ではなく負担になります。
だから順番はこうです。
まず「残るお金」が減っても大丈夫な状態を作る。
その上で、
- 趣味として好きな車を選ぶ
- 予算化して予算の範囲内で車を買う(口座を分けたり目的別口座を作るのもよい)
逆ではありません。
リセールで判断すると、人生の難易度が上がります
リセールの良い車は、確かに魅力的です。
でもそれは「損しない車」ではなく、
損が見えにくい車です。
数字を見れば分かる通り、
リセール最強クラスでも赤字になります。
つまり、リセールを軸にするとこうなります。
- 高く売れるから買う
- 月々の支払いが軽く見える
- 維持費は見えない
- 気づいたときには現金が減っている
この流れが一番危険です。
車は資産ではありません。
生活を支える現金を削ってまで持つと、
人生の難易度が上がります。
結論|リセールより「最後に残る金」で考える
もう一度、結論です。
車の損得は、
「いくらで買って、いくらで売れたか」
では決まりません。
本質は、
最後にあなたの手元にいくら残ったのか。
そこです。
リセールが良い車を買っても、
残るお金は別問題です。
出口が強いことと、
得をすることは違います。
だからこそ、車の話をするなら。
「高く売れるか?」ではなく、
「最後にいくら残るか?」
この視点を先に持っておくべきだと思います。
車が好きだからこそ、
数字から目を逸らさない。
僕はそういう選び方をしたいと思っています。
今回は「リセールが良くても残るお金は別」という話でした。
では逆に、
車を持たない場合はどれくらい現金が残るのか?
カーシェア・レンタカーを使った場合の
現実的な月額コストを以下にまとめています。

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