ネオクラスポーツカーの価格が上がっています。
投資対象として注目され、
「今持っていれば勝ち組」
「これから上がる車を仕込むべきだ」
という声も増えました。
感覚ではなく、まずは数字を見てみましょう。
2026年3月時点での主要ネオクラ車種の価格変化をまとめました。
| 車種 | 新車価格(概算) | 現在価格帯(概算) |
|---|---|---|
| R34 スカイラインGT-R | 500〜1000万円 | 1500〜6000万円 |
| A80 スープラ | 300〜500万円 | 700〜2000万円 |
| S15 シルビア | 250〜350万円 | 300〜800万円 |
| FD3S RX-7 | 280〜450万円 | 400〜1200万円 |
| AP1 S2000 | 280〜450万円 | 500〜1500万円 |
| SW20 MR2 | 180〜380万円 | 200〜600万円 |
| NA1 NSX | 900〜1200万円 | 1200〜4000万円 |
| JZX100 チェイサー | 250〜350万円 | 300〜700万円 |
数字だけを見ると、
「定価や安い時代に中古で買っていれば大きな利益だったのでは?」と思えてきます。
確かに魅力的に見えます。
しかし、本当にそうでしょうか?
結論
値上がり=利益とは限りません。
車は、持っているだけでお金が出ていく資産です。
▶具体的にいくら出ていくものなのか?は別記事で整理しています。
車は株ではありません。
持っているだけで税金・保険・メンテナンス費用がかかり、
時間と手間も必要です。
値上がりという“数字”だけを見て判断すると、
見落としている現実があるかもしれません。
もしかするとあなたも、
「今からでも仕込むべきか?」と考えているのではないでしょうか。
この記事では、ネオクラの値上げ相場を冷静に整理しながら、
・安い個体を探し、すぐ買って今売れば本当に得なのか
・これから仕込む価値はあるのか
・そして僕はなぜ投資目的で持たないのか
を、できるだけ感情を排して考えてみます。
今安い個体を仕込めば得なのか?持っている人は今売れば勝ちなのか?
数字だけを見れば、
「安く仕入れて高く売る」という発想は自然です。
株や不動産と同じように、
ネオクラも“安値で拾えれば勝ち”に見えます。
ですが、ここにはいくつか前提があります。
まず、安い個体には理由があります。
・走行距離が多い
・修復歴がある
・状態が悪い
・人気グレードではない
将来高く売れる個体は、
結局“状態が良い車”です。
そして状態を維持するには、
相応のコストがかかります。
つまり、
安く買う
↓
直す
↓
維持する
↓
高く売れるかもしれない
という構造になります。
この「直す」「維持する」の部分を計算に入れると、
想像しているほどの利益は残らないケースが多いのです。
では、すでに所有している人はどうでしょうか。
確かに、購入時より相場が上がっていれば
“含み益”は出ています。
しかし、その間に支払ってきた
・税金
・保険
・車検
・修理費
・保管コスト
を差し引いて考える必要があります。
10年保有していれば、
維持費だけで数百万円になることも珍しくありません。
さらに売却時には、
・業者マージン
・名義変更費用
・タイミングによる価格差
も発生します。
結果として、
「値上がりしている=そのまま利益」
とは言い切れないのが現実です。
ネオクラで本当に大きく利益を出せたのは、
・新車から大切に乗り続けた人
・相場が底だった時期に偶然仕入れた人
・自分で安く整備できる人
このような、ごく一部のケースかもしれません。
これから安いネオクラを仕込む価値はあるのか?
結論から言うと、
僕はあまり現実的だとは思っていません。
理由はシンプルです。
未来は、誰にも分かりません。
今は確かにネオクラが注目されています。
ですが、この相場がこの先も続く保証はありません。
・EV化の進行
・若い世代の価値観の変化
・ガソリン車規制
・海外需要の変動
市場は常に動きます。
「次に上がる車」を正確に当てるのは、
想像以上に難しい。
さらに問題なのは、
“上がるまで持ち続ける覚悟”が必要なことです。
ネオクラは、持っているだけでコストが発生します。
・保険
・税金
・メンテナンス
・突発的な修理
上がらなければ、ただ負担になります。
しかも旧車は壊れます。
部品が出てこないこともあります。
そんな時は精神的にも金銭的にも
思ったより消耗します。
それでも、
「いつか上がるはずだ」と信じて持ち続ける。
これは投資というより、
”賭け”に近いと僕は感じています。
それならば。
価格の上昇を待つよりも、
その車の価値を“体験する”方が、
人生は豊かになるのではないでしょうか。
僕はなぜ投資目的で車を持たないのか
結論はシンプルです。
僕は、車を“資産”として持ちたいわけではないからです。
車が好きなのは事実です。
ネオクラにも魅力を感じます。
音、匂い、フィーリング、時代背景。
数字では測れない価値があることも、よく分かっています。
だからこそ。
値上がりを期待しながら
「上がるまで持ち続ける」という所有の仕方は、
僕の性格には合いません。
相場を気にしながら乗るよりも、
純粋に楽しみたい。
“いつ売れば得か”を考えながら所有するのは、
どこか本末転倒に感じてしまいます。
車は、人生を豊かにするためのもの。
お金を増やすための道具にしてしまうと、
楽しさよりも緊張が勝ってしまう。
それなら。
投資として抱え込むより、
必要なときに体験する。
気に入ればまた乗る。
違えば次に行く。
僕にとっては、その方が自然です。
ネオクラを持つことを否定したいわけではありません。
本当に好きで、維持も含めて楽しめる人にとっては、
最高の選択肢だと思います。
ただ、少なくとも僕は、
「上がるかもしれない」という期待を背負って
車を持つことはしません。
それが、僕なりの答えです。
僕はネオクラを「置いておきたい」のではなく「乗りたい」
R34スカイラインを、僕は実際に所有していました。
今でも、ふと乗りたくなることがあります。
あのフィーリングは、やはり特別です。
そして相場を見るたびに、
「もうこの価格では買えないな」と思うこともあります。
でも、冷静に考えると。
僕が欲しいのは「置いておくこと」ではなく、
あの車に“乗る時間”なのだと思います。
価値を感じているのは、
価格ではなく体験です。
だからたぶん、
仮に十分なお金があったとしても、
今の高値で再び所有する行動には移らないと思います。
ただ――
もし今すぐ乗れる個体があったら。
喜んで、また乗るでしょう。
それが、僕にとってのネオクラの価値だからです。
今は、所有しなくても体験できる時代です。
例えば、カーシェアサービスの中には
ネオクラ世代のスポーツカーが掲載されていることもあります。
場所やタイミング次第では、
ネオクラスポーツカーに乗れるチャンスもあります。
維持費を抱えずに、
純粋に「乗る楽しさ」だけを味わう。
それも一つの選択肢だと、僕は思っています。
もし「今すぐ乗れる個体があれば…」と思ったなら。
相場を追いかけるより、
まずは一度、体験してみる方が早いかもしれません。
※掲載車種はエリアとタイミングで変わります。
まとめ
僕の答えはこうです。
でも、あなたはどうでしょうか。
ネオクラスポーツカーの価格は、確かに上がっています。
数字だけを見れば、
「持っていれば勝ちだった」と思えてしまうかもしれません。
でも、
値上がり=利益とは限らない。
そこには長年の維持費や手間、
そして“持ち続ける覚悟”が含まれています。
未来に急騰する車を当てるのは簡単ではありません。
上がらなければ、ただコストを払い続けることになります。
ネオクラを持つこと自体を否定したいわけではありません。
本当に好きで、
維持も含めて楽しめる人にとっては、
それは最高の選択です。
ただ、僕は違います。
僕は、ネオクラを「置いておきたい」のではなく「乗りたい」。
そして、
僕は、車で儲けたいのではなく、楽しみたい。
投資として抱え込むのか。
体験として味わうのか。
どちらを選ぶかは、あなた次第です。
僕は「所有」ではなく「体験」を選びます。
まずは一度、乗って確かめてみるのもアリです。


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