駐車場代ゼロでも“車が身近にある生活”

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── アパート&駅前のカーシェアに、所有の前提を壊された話

はじめに

「今すぐ乗れないから、カーシェアは無理」

ずっとそう思っていました。

でもある日、
その前提が成立しない状況に出くわしました。

その体験が、
僕の中にあった
「車は持つもの」「持たないと不便」という考えを、
静かに壊していったのです。


月に一度だけ、好きなドライブができる生活

経済的に一度破綻してから、
ようやく月に一度くらいは
レンタカーで大好きなドライブを楽しめるところまで
少しずつ立ち直ってきた頃の話です。

その日も、給料日の翌週の土曜日でした。

家賃、光熱費、通信費、
各種サブスクの支払いを一通り終えて、
ようやく気持ちが落ち着くタイミング。

1か月の中で、いちばん好きな土曜日。

「まだ車は所有できないけど、
今日は1日、好きなドライブをしよう」

そう思って、
レンタカーショップへ向かって歩き出しました。


予定外の選択肢が、目の前にあった

その途中で、ふと足が止まりました。

自宅マンションから徒歩2分ほどの
アパート駐車場に、
空いているカーシェア車両が3台。

正直、少し戸惑いました。

あれ?
これ、取りに行く必要ある?

「今すぐ乗れないからカーシェアは無理」
そう思っていた自分の前提が、
この瞬間、静かに揺らぎ始めました。


なぜ僕は、カーシェアを最初から除外していたのか

なぜここまで、
カーシェアを「無理な選択肢」だと思い込んでいたのか。

冷静に考えてみると、
理由はいくつも思い当たりました。

  • 借りに行くまで遠い
     ── そんな都合のいい場所に、あるはずがないと思っていた
  • レンタカーは事前予約が必須
     ── 経験上、当日なんてまず空いていない
  • 天気の問題
     ── 何日も前から予定を立てて、
       当日が雨だったら台無しになる
  • 結局それなりの出費になる
     ── 月に一度の楽しみとはいえ、安くはない
  • 良い車は、まだ自分の身の丈じゃない
     ── 高い車を借りて楽しむほどの余裕はない

こうして並べてみると、
どれもそれなりにもっともらしく聞こえます。

でも今思えば、
これらはすべて

「使えなかったら嫌だ」
「がっかりしたくない」

という気持ちの言い換えだった気がします。

不便だから避けていた、というより、
失敗する可能性がある選択肢を、
最初から切り捨てていただけ。

カーシェアは、僕にとってずっと
**“選ばない理由が揃いすぎている選択肢”**だったのです。


実際に乗った瞬間、前提は崩れた

試しに、そのままアプリを開いてみました。

車両を選んで、
予約ボタンを押して、
解錠。

ここまでで、たぶん3分もかかっていません。

正直、拍子抜けしました。

「取りに行くのが面倒」
「準備が必要」

そんなイメージは、
その時点でもうありませんでした。

それどころか、
思っていた以上に空いている。

知名度がそこまで高くないからか、
週末でも車両が埋まっていない。

しかも、自宅のすぐ近くに。

あれ?
これ、普通に使えるやつじゃない?

料金を見ても、
高級車でさえ、
レンタカー店舗の一番安い車と
ほとんど変わらない。

その瞬間、
「カーシェアは不便」という前提が、
頭の中で音を立てて崩れました。


カーシェアが「成立する条件」

今回の体験で思ったのは、
カーシェアが便利かどうかではなく、
成立する条件があるかどうかだということでした。

僕の場合、その条件はこうです。

  • 徒歩3分以内に車両がある
  • 生活圏内に複数台あり、空車不安が少ない
  • 毎日使うわけではない
  • 月に数回、気分転換として使えれば十分
  • 所有できるほどの余裕はまだない
  • それでも、運転する楽しみは手放したくない

この条件がそろうなら、
少なくとも僕にとっては、

「今すぐ乗れないからカーシェアは無理」

という理由は、
もう成り立ちませんでした。


おわりに

もちろん、
すべての人に当てはまる話ではありません。

毎日車が必要な人もいるし、
所有することで得られる安心感や満足感も、
確かに存在します。

でももし、
あなたの生活圏や金銭感覚が
ここに書いた条件に近いなら。

一度だけ、
「所有しない」という選択肢を
現実的なものとして
考えてみてもいいのかもしれません。

少なくとも僕は、
この日を境に、
車との距離感が少し変わりました。

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